2013年11月14日木曜日

『人生の旅をゆく 2』 よしもとばなな

高校の時に読んだ『キッチン』を最近読み返した。
これがきっかけで、よしもとばななさんの本を探してい時に見つけた本。

まず、一つ一つの章の前に書いてある文章が好きだ。

そのうちの一つに、これがあった。

「雨には雨の幸せがあり、
寒くても空気が澄んでいるのを味わい、
寝不足なら寝るのを楽しみにしよう。
その場の楽しいこと、
美しいことをじっと数えよう。」

失恋して元気をなくしてるときにこれを読んで、
前向きになれた。
へこんでいる時、全てがだめかのように見えることがあるけれど、
そうじゃないよなあと思える文章だ。


それから、
よしもとばななさんが考える幸せの概念みたいなものがいいなあと思う。

特に共通の目的があるわけでもなく、
だれかとただ同じ空間にいて、同じ時間をいっしょに過ごすことが、
何か意味あることのように思える。

そういう時間の中に幸せってあるんだろうなあ。






2013年11月13日水曜日

『図書館の神様』 瀬尾まいこ

これまた、たまたま図書館で見つけた本。
最近瀬尾まいこブームが到来。

ある高校の文芸部のお話。

まず、人はもともと何かを書いて、表現したいって欲求があるんだ、
という考え方に共感できた。

この文芸部に所属する垣内君と主人公の清は、
お互いに傷を抱えている。
それが、文芸部を通して、変化していく様が、
とても前向きでいい。

話を読み進めているうちに、
私もこの部に愛着を持ち始めた。
この部活が廃部になるのが、
さみしく感じた。

部活最後の活動で、
垣内君と清が二人で自由にグラウンドを走るシーンは、
最高に気持ちいい。
そのあと、図書館で、サイダーを飲むのも。

文芸部はなくなってしまうが、
この文芸部で過ごした一年の時間は、
確実に二人の心に刻み込まれたはずだ。
そして、二人の新たに始まる生活にも、
何かしらの影響を与えていくんだろうな。



『ぼくは勉強ができない』 山田詠美

大切にしている友達が勧めてくれた本。
ブックオフで見つけて購入した。

学校の先生(この物語に出てくる)というのは、残酷だ。
先生目線での正しい、正しくないが、
何にでも当てはまると思っている。
そして、ある共通点がある生徒たちを、
十把一絡げにして、その人たちの性質までも決めつける。
こじつけだ。

それにおかしいと思って、
先生であっても、人目を恐れず、意見をぶつける秀美君はカッコいい。
あらゆる物事にまっすぐで、
優しい心を持つ秀美君の行動を見ていて、
清々しい気分になる。

人から受ける影響も受け入れつつ、
自分が正しいと思ったことは、
自分で守っていかないと。
そう思って、茨木のり子を思い出す。

『強運の持ち主』 瀬尾まいこ

最近アルバイト先で失敗続きのため、自信をなくしていた。
そこで、このポジティブなタイトルに惹かれて、
大学図書館で借りた本。

この物語の中で一番好きなのは、
主人公ルイーズとその恋人通彦を取り巻く
ごくごく普通の日常の風景である。

仕事後、帰宅してからの食卓の風景。
そこに並ぶ通彦が作った一風変わった料理。
そこで、その日の仕事で起ったことを話す二人。
久しぶりのデートに、選らんだ場所が、少し離れたところにあるジャスコだったり、
ケンタッキーを食べるクリスマス。

ルイーズと、通彦の関係はとても素敵だなあと思った。

たまに文句を言ったりもするんだけど、
二人が過ごすどこにでもありそうな風景からは、
小さな幸せみたいな、あったかいものが伝わってくる。
そして、私の心もあたためる。

人と人が無理せず、自然体で寄り添えたら、それだけで幸せだろうなあ。






2013年11月10日日曜日

日々の記録として

ブログを始めます。

過去にも何度かやっていました。
しかし、いつの間にか書かなくなっていました。
毎回長続きしないのです。
今回も長続きするかは分かりませんが、
突然ブログを始めたくなりました。

今回ブログを再開しようと思ったきっかけは、
大学の自主ゼミの集まりがあったことです。
そこで、自分が知らないことが多すぎることについて、
再認識しました。

最近その事実を忘れていました。
自分のアンテナを張っている範囲の狭さに、
今日危機感を感じました。

学生生活も残り半年を切りました。
この半年、また就職後も、アンテナを張って、
色んなことに興味関心を持つ姿勢を大事にしていきたいです。

そこで、この機会に日々読んでいる本や、
影響を受けた出来事について忘れないために、
ここに記録していきたいと思います。